【美容】WEBライターの徒然日記【育児】

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【宇多田復活】『花束を君に』や『First Love』より『ULTRA BLUE』の世界観が大好きだ

トピック「宇多田ヒカル」について

 

宇多田ヒカルが復活した。

朝ドラの主題歌である『花束を君に』を聴いていると、

毎日のように宇多田ヒカルを聴き続けていた時代が蘇る。 

 

Automaticで鮮烈なデビューを飾った当時からファンの私。

同年代ということもあって、彼女のつくる歌の世界観には

相当な影響を受けた。

 

そうはいっても、宇多田ヒカルそのものが好きかというと、

ちょっと違う。

メロディー、歌詞、世界観、声、アレンジなど歌にまつわる要素で

好きな部分がとても多い感じ。

 

根暗な私には彼女が生み出す世界観が心地よくて、

ULTRA BLUE』は特にたまらない。

うまく言えないけれど、海底に座り込んでいるような気分になる。

ひっそりと一人で殻に閉じこもって聴くには絶好のアルバム。

 

当時、人生最大の悩みに追い込まれていたのだけど、

そんな深い悩みに静かに寄り添ってくれたのが宇多田ヒカルだった。

 

ただ暗いだけじゃなくて、メッセージ性や共感性が強く、

音での遊び心があるのも彼女がつくる楽曲の魅力。

そっと、そっと沈ませてくれるけれど、

ちょっとクスッとなるような面白さも見せてくれる。

 

私にとって、宇多田ヒカルはただの歌手じゃなくて、

人生になくてはならない存在という感じ。

ライブに行ったこともなければ、全てのアルバムやDVDを

購入したわけでもないけれど、友達のような感覚でかけがえのない存在。

 

当時の悩みが消えたわけではないけれど、

今は結婚して子どもにも恵まれて、自分にとっては人生で最良の時期。

このアルバムがつらい時期に聴いていたものだからといって、

今聴いてもその気分に引き戻されるわけではなく、

胎児に戻って羊水のなかで眠っているような気分になる。

原点に戻されるというか、

“母親”という背伸びを休んでもいい気になるというか。

 

このアルバムには本当にいい歌がたくさんあります。

簡単にご紹介を。

 

『BLUE』

宇多田ヒカルという人物を象徴するような楽曲。

歌詞を読むだけでも深いし、音にのった世界観もたまらない。

個人的にナンバーワン。

 

『Be My Last』

暗い。ひたすら暗い。

絶望的な雰囲気がすごいけど、そこが好き。

結ばれない恋の歌のはずが、

結ばれない母との歌にも聴こえてしまうのは私だけ?

そこが悲しくも切なくも温かくて、宇多田ヒカルらしい。

 

『Making Love』

アップテンポでノリの良いメロディーに毒のある歌詞。

引越しをする友人に向けた複雑な心境を描いていて、

それがとてもリアル。

「性格悪くてもいいじゃない!」という気にさせてくれる(笑)

最後がちょっと切なくなる。

 

『Passion』

最初は流すように聴いていたけれど、

聴けば聴くほどハマっていく曲。

宇多田ヒカルの音作りの才能が凝縮されている名曲。

 

見事にクセのある曲ばかりを選んでしまった。

『First Love』や『Flavor Of Life』のようなラブソングはあまり興味がなくて、

どうしてもクセの強いものを聴きたくなる。

 

『花束を君に』は、朝ドラで流れる部分だけを聴いていると

普通にそこそこ良い曲。

でも、歌詞を読んでみると宇多田ヒカルの世界が広がっていて、

やっぱり今も原点は「お母さん」なのかなと感じた。

 

正直、この落ち着きのあるちょっと大人になった宇多田ヒカルの歌は、

私のツボとは少しずれている。

ULTRA BLUE』の頃のようなセンシティブな曲が恋しい。

 

かつてのような闇や危うさを秘めた曲を披露してほしい。

でも、苦難を乗り越えて幸せな生活を営んでいるであろう彼女には、

そんな曲をつくらないでほしいとも思う。

私の心も相当歪んでいる。